最近屋根を見たことありますか?
屋根は普段見える場所にないので、何かない限り気にする場所では
ありませんよね。
でも、雨や風、強い日差しから毎日守ってくれているのが屋根です。
普段目にしない場所だから、傷みや不具合に気付きにくいですが、
時間が経てば少しずつ劣化していきます。
そして、その劣化に気づかずにそのまま放置していると、それが後々
大きなトラブルにつながってしまうこともあります。
そこで、注目されているのが、ドローンを使った屋根の点検です。
今回は、ドローン点検のメリット・デメリットなどをわかりやすく解説します。
ドローンの屋根点検とは
ドローン点検が選ばれる理由
近年、業界では深刻な人手不足と高齢化という課題に直面しており、これらの問題を解決する
手段としてドローンによる屋根点検が急速に普及しています。
従来の点検方法と比較して、ドローンは時間とコストを大幅に削減できるだけではなく、
従業員の安全性を向上させるという大きな利点があります。
人が屋根に登る必要がなくなり、転落事故のリスクを最小限に抑えることができます。
さらに、ドローンは人が立ち入ることが難しい場所や、危険な場所でも容易に点検作業を
行うことができるため、点検の精度を向上させることができます。
ドローン点検の具体的な方法
ドローン点検では、高性能なドローンに搭載された高解像度カメラを使用し、
屋根の隅々まで詳細な映像を撮影することができます。
これらの映像は、リアルタイムで地上に送信され、点検者はモニターを通じて
屋根の状態を詳細に確認でき、正確な診断を可能にします。
ドローンの点検は、従来の点検方法と比べて、迅速かつ正確なデータを可能にし、
効率的な屋根のメンテナンスをします。

屋根点検の重要性
屋根は、建物全体を風雨・紫外線などの自然環境から保護する重要な役割を担っています。
しかし、常に外部環境にさらされているため、経年劣化は避けられません。
定期的な点検を行うことで、屋根の小さな損傷や、劣化を早期に発見し、適切な修繕を行うことが
できます。これにより、建物の寿命を延ばし、長期的なメンテナンスコストを削減することが
可能になります。
屋根の点検は、建物の健康状態を維持するために不可欠であり、定期的な実施を推奨します。
特に台風や、地震などの自然災害の後には必ず点検を行い、屋根に異常がないかを確認する
ことが重要です。早期の発見と対応が建物を守る上で最も効果的な手段となります。
ドローンの屋根点検のメリット
ドローンを使った屋根の点検には、様々なメリットがあります。
高所作業のリスクを最小限に
従来の点検では、屋根に登って目視で確認をしていました。
しかし、屋根の傾斜がきつい、瓦が割れている、屋根が湿っているなど、条件がそろうと、
落下事故のリスクは非常に高まります。
ドローン点検では、作業者が屋根に登る必要がなく、地上から安全に操作できるのが最大のメリットです。
安全な作業環境を確保し、安心して点検作業を行うことができます。
ドローンは、人が立ち入ることが難しい危険な場所でも、容易に点検を行うことができるため、
安全性の面で非常に優れた選択肢となります。

気づかない劣化を見逃さない
ドローンに搭載された高解像度カメラは、肉眼では確認できないような微細なひび割れや、
瓦のズレ、コケや藻の発生などを鮮明にとらえることができます。
これらの詳細な映像データは、屋根の劣化状況や損傷箇所が明確に示され、修繕が必要な
箇所を特定し、適切な修繕計画を立てるために活用されます。
ドローンによる詳細な点検とデータ収集は、屋根の健康状態を長期的に管理するために
不可欠な要素となります。
時間とコストの削減
従来の屋根点検では、足場を組む必要があり、その準備や撤去に多くの時間とコストが
かかっていました。
しかし、ドローンを使用することで、足場を組む手間が省けるため準備時間を大幅に
短縮できます
また、ドローンは短時間で広範囲を点検できるため、人件費の削減にもつながります。
これにより、点検にかかる総コストを大幅に削減することができます。
さらに、ドローンは迅速な点検を可能にするため、屋根の点検が容易になり、
早期に問題を発見することができるようになります。
ドローンの屋根点検のデメリット
ドローン点検にもいくつかの注意点があります。
こんな点を事前に知っておいてもらえると安心というポイントをまとめてみました。
天候に左右される
ドローンは屋外で飛ばすため、天候の影響を受けやすいです。
雨天や強風時にはドローンの飛行が困難になるため、点検作業を行うことができません。
強風時は、ドローンの安定性が損なわれ、安全な飛行が困難になります。
また、雨天時はドローンが濡れて故障するリスクがあるため飛行を避ける必要があります。
天候は予測ができないので、予定していた日に点検ができない場合があります。
このような天候による制約はドローン点検の計画を立てる上で考慮すべき重要な要素
となります。

触診による確認ができない
ドローンによる点検は、高解像度カメラによる映像診断が中心です。
そのため、屋根の表面を直接触って確認する触診を行うことができません。
触診は、映像では確認できない微細な損傷や、素材の劣化具合を判断するうえで
重要な手段となります。
ドローン点検の結果、異状が見つかった場合には、必要に応じて
別途作業が必要となり時間がかかってしまう場合があります。
ドローンの音が気になるケースも
ドローンは飛行中、プロペラの回転によって「ブーン」という作動音が発生します。
一般的には70db~80db(※小型ドローンはもう少し小さくなります)それでもブーンという
プロペラ音が空中に響くため、無音というわけではありません。
まとめ
屋根は日々の暮らしを守ってくれている「縁の下の力持ち」です。
でもその異変に気付くのは、雨漏りや破損といった「目に見えるトラブル」が起きた時が
ほとんど。
だからこそ、今のうちに屋根の状態を知っておくことが将来の安心につながります。
ドローンを使った点検なら、短時間・非接触で状態を確認でき、
建物の健康をしっかり守ることができます。
大きなトラブルになる前に小さな点検から始めてみましょう。