先日は秦野市・平塚市で空き家の管理に行ってきました。
ここ数日で一気に寒くなり、朝晩の冷え込みがぐっと増してきました。
そんな季節になると気になるのが『結露』です。
冬の窓際にびっしりと水滴がついている光景見たことありますよね。
放っておくとカビの原因になったり、壁紙や木材を傷めたりと、
住まいにとっては結構厄介です。

結露は簡単に言うと空気の温度差が原因です。
暖かく湿った空気が、冷たい窓や壁に触れると、空気中の水分が水滴になって
現れます。冷たいコップの周りに水がつくのと同じ仕組みです。
結露をそのままにしておくと、窓枠や壁紙にカビが生えてしまうことがあります。
黒ずんでしまったり、カビ臭くなったり、見た目も気分もよくありません。
さらに怖いのが、湿気が建物の中にまで入り込むケース。
木材が腐ってしまったり、断熱材にまで影響することもあります。
「なんだか部屋がカビ臭い」「押入れがジメジメする」なんてときは、結露が関係して
いるかもしれません。
今日からできる簡単な結露対策をいくつかご紹介します。
難しいことをしなくても、ちょっとした工夫で結露はかなり防げます。
①こまめに換気する
冬は寒くてつい締め切りがちですが、1日2~3回、数分だけでも窓を開けて空気を
入れ替えるのが大切です。
特に朝起きた時や、お風呂・料理の後などは湿気が多くなりやすいタイミングです。
窓を2ヵ所開けて空気を通す【対角線換気】が効果的です。

②家具を壁にくっつけすぎない
タンスやソファなどを壁にぴったりとつけてしまうと、空気が動かず湿気がこもり
ます。少し(5cmくらい)離すだけでも、カビの発生を防げます。

③加湿器・室内干しの使いすぎに注意
乾燥対策も大事ですが、湿度が高すぎると結露の原因に。
湿度計を置いて、50~60%くらいを目安にすると安心です。

④窓やサッシ廻りの掃除を忘れずに
結露が付いたらそのままでにせず、朝のうちにそっとふき取りましょう。
特にゴムパッキン部分はカビが生えやすいので、週に一度はチェックしておくと◎。
断熱カーテンや結露防止シートを使うのもおすすめです。

本格的な冬に入る前に、次のような場所も一度見直してみることをおすすめします
・換気扇、換気口がしっかり動いているか
・浴室や脱衣所、押し入れなど湿気の多い場所にカビがでていないか
・サッシや窓枠のゴムが劣化していないか
・クローゼットの奥がジメジメしていないか
見えにくいところほど、湿気が溜まりやすいので定期的に開けて空気を入れ替えるだけでも
違います。
私たちが空き家点検を行う際も、必ず「通気」と「換気」をしています。
寒くなるとつい暖かさを優先して窓を締切がちですが、ほんの少し意識するだけで、
住まいの快適さも長持ち度も変わります。
